夜勤専従看護師が働く職場とは？

夜勤専従看護師とは、その名の通り夜勤専門で看護業務を行なう働き方を指します。

常勤看護師のように日勤はなく、すべて夜勤でシフトが組まれますが、都度夜勤手当がつくので効率的に高収入を得られることや、月あたりの出勤日数が少ないことから、夜勤専従看護師を希望する人も増えてきているようです。

ここでは、夜勤専従看護師がどんなところで活躍しているか、また夜勤専従看護師の求人について掘り下げ、ご案内していきたいと思います。

夜勤専従看護師の働く職場

夜勤のある病院や医療施設が一般的

夜勤専従看護師の活躍できる職場は、やはり総合病院や大学病院などの、規模が大きく入院設備のある病院が一般的です。

入院設備のある病院はたくさんありますが、小さい病院では既存の常勤スタッフで夜勤を回しているところが多いので、やはり夜勤専従看護師になると大きい病院での募集が多いと思われます。

大きい病院では急患の受付を行っているところも多いため、そういった施設では業務量が非常に多いなど、働く施設によって仕事の量や種類は大きく違ってきます。

介護施設での募集もある

病院のほかには、老人保健施設なども夜勤専従看護師が働く職場として知られています。介護施設においても、規模の大きいところで求人が行われることが多いです。老人保健施設にもさまざまな施設があり、その経営形態もそれぞれ異なります。

有料の老人ホームは、入居する際の金額が大きいこともあって設備がしっかり整っている上に、安定した運営が行われていますので、夜勤専従看護師の収入においても期待できるところが多いようです。

夜勤専従看護師の求人例

看護師の求人は、夜勤専従看護師のみ行われているところは少なく、常勤看護師や非常勤看護師と合わせて、夜勤専従看護師の募集も行われています。

そのため、求人情報では常勤看護師の募集要項においても記載されており、夜勤専従看護師と比較することができるので、ぜひひとつひとつの求人情報をしっかりチェックしてください。

ここでは、2つの病院の求人情報をご紹介します。

地域密着型の総合病院の場合

関東のとある総合病院では、諸手当をすべて含めて月給約37万円で夜勤専従看護師の募集が行われています。

夜勤回数は月10回以上と多めで、基本給が約16万円、職務手当が8万円、地域手当が1万円、住居手当が2万円、看護師手当が5千円、10回分と仮定した夜勤手当が10万円という内訳です。

こちらの病院では昇給が年1回、賞与が年2回あります。勤務時間は17時から朝9時30分まで、月に3日夜勤オリエンテーションがあり、この時間は時給1500円にプラスして夜勤手当が約9千円つきます。

某リハビリテーション病院の場合

リハビリテーションを中心とした病院では、月給が約30万円で夜勤専従看護師を募集しています。各手当の金額が明記されていないのですが、基本給に資格手当が約9万円、夜勤手当は1回あたり1万5千円です。

夜勤回数は月9回と決められているようなので、先の求人情報と比べると少なめですね。勤務時間は17時から翌9時まで、夜勤オリエンテーションについての明記はありませんでした。

どちらの病院も交通費支給（車通勤も可能）、社員寮や24時間保育を確保しており、各種保険にも対応しています。夜勤専従の常勤での募集もありますので、夜勤専従看護師の求人は比較的多いと考えてよいかもしれません。

職場を選ぶ際の注意点

一定レベルの看護スキルは必須

夜勤を行なうにあたり、ある程度の看護スキルは必要不可欠です。

夜勤では一箇所の現場を看護師が自分のみ、もしくは2人か3人という少人数で回すところが多いので、テキパキとこなさなければならない上に、容体が急変した患者への処置もスムーズに行わなければなりません。

救急指定病院では、重症の患者が搬送されてくることもままありますので、そのような患者の処置についても同様です。夜勤専従看護師として働きたいと考えている方は、まず常勤で経験を重ねてからの就業が望ましいでしょう。

体調管理をしっかりと

夜勤専従看護師は夜のみ働くので、日勤と夜勤を交互に入るよりも生活リズムは安定しているように思いますが、やはり本来眠るべき時間に働くので、どうしても体調を崩しやすくなります。

休日にはできるだけ早く起きて午前中の日光を浴びる、体を動かす習慣をつけるなど、健康管理にはくれぐれも気をつけましょう。

常勤で夜勤に入って体力的にきついと感じた方は、夜勤専従看護師の仕事は厳しいかもしれません。自分の体とよく相談して、就業を検討してください。

＜夜勤専従看護師が働く職場とは？・まとめ＞