転職で正社員になるのに知っておきたい3つのこと

看護師に限らず、働き方にはいろいろな方法がありますね。正社員、アルバイト、パートなど、その働き方によってメリットとデメリットがあり、それはそれぞれの働き方によって異なります。

どのような仕事でも同様ですが、看護師として働く際も、安定性のある正社員という雇用形態を希望する人は多いです。

確かに正社員の仕事はアルバイトよりも安定して働けるというメリットがありますが、必ずしもメリットばかりではないため、注意する必要があります。

そこでこちらでは、看護師が正社員として働くにあたり気をつけておきたい3つの注意点を解説していきます。正社員の看護師として転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

注意点1：給料が必ずしも上がるとは限らない

アルバイトの方が手取り収入が多い！？

アルバイトから正社員になると、給料が上がると考える人は多いのではないでしょうか。

たしかに正社員になるとボーナスが支給される施設も多いですし、実際にアルバイトで働いている時よりも収入が上がったという看護師もいます。しかし年収で考えると、逆にアルバイトの時よりも給料が下がってしまった、という看護師もいるようです。

正社員になるとサービス残業が増える

正社員になると手取り収入が下がってしまう理由として、サービス残業が増えるという点が挙げられます。

これは病院の給与体系によって異なりますが、基本的に看護師は残業が多く、正社員になると月給に残業分の報酬を含めた金額が設定されているというケースが非常に多いです。

アルバイトであれば時給制のため、働いた分はきちんと給料に反映されるため手取り収入が高くなりますが、正社員は何時間働いても収入が一定しているため、残業が多い看護業界ではアルバイト雇用のほうが手取り収入が高くなる場合があります。

注意点2：プライベートの時間は少なくなることを覚悟する

正社員看護師は働く時間を選べない

正社員になると、働く時間を自分で決めることが難しくなります。アルバイトの場合は、「何時から何時まで」という形で働く時間を自分で決めた上で雇用契約を結んで就業することが可能ですが、正社員となるとそうもいきません。

例えば総合病院や大学病院などの入院施設がある病院では、正社員は夜勤が必須な施設がほとんどです。

夜勤になると必然的に夜のプライベートの時間は削られてしまいますし、生活が不規則になるため、アルバイトで日中のみ働いていた人は、自分の時間が少なくなったと感じるかもしれません。

注意点3：職場の人間関係が難しく感じることがある

看護業界には独特の人間関係がある

これは広く知られているところだと思いますが、看護業界は女性の多い職場であることや、業務上における看護師同士のコミュニケーションが蜜になることから、独特の人間関係が出来上がっている施設が多いです。

そのためか、看護師が転職する理由として、人間関係の悩みが上位に挙げられています。

パートやアルバイトの場合は、働く時間がきっちり決まっている上に正社員よりも勤務時間が短い場合が多いので、人間関係においても割りきって働けばそこまで苦痛に感じることはないようですが、正社員となるとやはり人間関係に深く関わらなければならないことが増えてきます。

この人間関係を苦痛に感じる看護師も多いので、転職の際にはある程度覚悟しておく必要がありそうです。

正社員になるベストなタイミングも知っておきたい！

自分の環境に合わせて転職のタイミングを考慮しよう

結婚式の予定を控えていたり、子作りを検討しているなど、人生におけるイベントを控えている人は、転職のタイミングに悩みますね。こうしたとき、転職は度のタイミングでするのがベストなのでしょうか？

例えば結婚式や新婚旅行を控えている場合、イベントが終わったあとのほうがよいのではないかと考える人が多いようです。

確かに転職してすぐに長期休みを取得するというのは気が引けますが、タイミングによって有給休暇を使って新婚旅行に行ける場合もありますので、できればうまく活用したいところ。

有給休暇が支給されるのは、正社員として働き始めて一定期間が経過してからになりますので、イベントの時期と照らしあわせて検討するとよいと思います。

ただ、前職を辞めた理由が体調不良などによる場合、心身の状態を一番に考えて転職のタイミングを決めることをおすすめします。

働き始めてすぐに有給休暇を取得することで、気兼ねして精神状態が悪くなってしまうようなら、イベントを終えてしっかり働ける環境が整ってからにしたほうがよいでしょう。

また、病院によっては有給休暇の取得に対して笑顔で承諾してもらえない施設もあるようですので、こういった面も事前に確認してから転職のタイミングを検討したほうがよさそうです。