(写真はイメージです)
(愛媛県 20歳代後半 女性)
転職前の勤務状況と転職の経緯
転職前は、県内の公立病院で救命救急を行っていました。結婚により転居を余儀なくされ退職することとなりました。本当であれば、身分的に保障される公務員であり、業務内容や教育システムなどの不満が無く、退職したくはありませんでした。
就職して1年経過した頃だった為、給与は、月給20万円前後で、3交代勤務、月に夜勤は8回程度ありました。
ボーナスは、初回は新人なので10万円程度から各種保険等が引かれ、看護協会の加入費用を引かれたものが支給されました。冬のボーナスは、25万円弱が手取りで支給されました。
月に休みは9日程度、残業は多く、毎日3時間程度の残業を行い、勉強会や研修会、病棟会にと自分の休日、出勤日関係なく病院の業務に追われる日々を送っていました。しかし、仕事は楽しく日々充実した看護師生活を行っていました。
転職の決意
結婚式が終わり、日々の生活にひと段落がついたころ、生活リズムや環境に慣れてきて、毎日がつまらないと感じ始めました。そんな時、「あの頃は良かったな」と看護師で働いていた時の気持ちを思い出し、また看護師として働きたいと思い再就職を考えました。
転職活動について
転職活動は、公務員であったプライドや、大きい病院でもう一度忙しく、急性期の病院で働きたいという気持ちから、地域の全国展開する総合病院に自分で電話をして面接希望を伝え、採用試験に臨みました。
求人募集を出していることは、地域で人手不足という情報が日常的にあり、もともと知っており、病院ホームページで再度確認し情報を得ました。転職や就職に関しては、この他に自分の中で選択肢は無く、他の情報収集は行いませんでした。
面接は、院長、副院長、看護部長、副看護部長2名との面接が行われ、これまでの経験と、行ってきた業務、勤務形態や給与や夜勤回数などの確認が行われました。希望配属場所と、これから勤めるにあたっての意欲や展望についての質問がありました。
また、この病院の風土や、与えられた病院の特性、使命、必要とする人材像の説明がありました。この他、今まで公立病院で働いていたかもしれないが、そのプライドなどは当病院には不必要であるとの説明を受けました。
転職後の職場の様子と印象
転職後の職場の様子は、中堅や長く勤めている看護師の権力がものすごく強く、プリセプターはいましたが、プリセプターも権力ある職員の顔色伺いをしている感じで、ものすごく肩身の狭い思いをしました。
待遇としては、公立病院の経験者ということを考慮し、また、1年という経験しかないため、面接時に給与や待遇の確認が行われ、同様の待遇となりました。勤務形態は、2交代制で月に夜勤は5回程度ありました。
月給は、22万円~23万円程度ありました。病院内の取り扱う機器や薬剤、新薬などの研修が頻繁に行われ、毎週1回程度の研修や講義がありました。病棟会や、チーム会の毎月1回ありました。電子カルテ採用をしようかという試案段階であり、少しずつ電子カルテの使用についての会議や話し合いが行われていました。
確かに、急性期で忙しく、看護や医療の知識や技術の習得は出来ましたが、長く勤める看護スタッフの権力が強く、聞きたくても聞けない状況や、威圧的教育に恐怖を感じたことがありました。
大きな総合病院と言うことで、福利厚生や子育て支援、教育支援など名目のサポートは体制化されていましたが、有給を消化するような余裕が無かったりする面はありました。
教育においては、研修参加や資格取得の支援はあり、看護師の質を高めようとするような風潮がありましたが、それにより休暇をとるスタッフに対して管理職以外のスタッフはあまり良いと感じていないような言動などがありました。
また、いじめのような言動や行動があり、中途看護師や新人看護師の離職者が多い理由、定着しない理由、求人募集が継続的に行われる理由が分かるような気がしました。中途採用や子育てを行う復職看護師の採用には積極的で、子育て支援として院内保育所を設置したり、子育て世代の時間短縮勤務などの支援体制はありました。
保育所は、24時間預かりがあり、残業して仕事が長引いても支障が無いようにはなっていました。
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転職について考えることと、今後の転職時の学び
転職に関して考えることは、安易に今ある情報だけに飛びついてはいけないと感じました。下調べを行い、どのような職場で、環境、雰囲気、待遇などしっかり知り得ないと後悔することとなると感じました。
まず、病院の雰囲気や、スタッフの雰囲気、人間関係などの情報を知人や看護師情報などを聞いたり、病院に行ってみたりして雰囲気を確かめてみる必要がありました。
また、待遇や、勤務形態などは、ハローワークなどを通していなかったため、面談時説明しますということだった為、詳細内容を知らずに面接を受けたことも失敗でした。面接時にも、自分からなかなか確認しにくい内容である為、採用して初めの給料を得るまでは自分の基本給すら知らない状態で勤務していました。
このような、基本的な条件の確認は十分に知り得たうえで、納得して就職試験を受ける必要がありました。
これらの情報を仕入れるには、まず、ハローワークに登録し、求人検索を行い、条件を確認したうえで紹介を受けなければ、雇ってもらうこちら側から雇用条件を聞くことはなかなか難しい為、事前の情報収集と悪人が必要であったと感じました。
また、後から知りましたが、看護師の転職サイトや看護協会のナースバンクセンターという、看護師の求人情報を集めた斡旋先があるということで、これらの活用によりもっと、じっくりと時間をかけて就職先の選定を行う必要がありました。
就職先を探すにあたっては、そこに勤めたことがある人に話を聞いたり、知り合いに病院の雰囲気などを聞いたりして、生の声や実感を聞いてみることも必要です。
また、転職サイトでは、そのような勤めた経験のある人にコンタクトをとって現状を聞いてくれたり、労働条件の確認や労働条件の希望を伝え、より良い条件で転職できるよう、先方に働きかけを行ってもらえるサービスがあるということでした。
このサポートを活用することにより安心して労働条件や待遇を確認し、面接や就職試験を受けられるのではないかと感じました。その為、次回転職することがあれば、看護師転職サイトや、ハローワーク、ナースバンクなどの就職斡旋事業を活用し、時間をかけて情報収集するべきだと感じました。
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