ここでは、看護師に人気の転職先を簡単に紹介します。看護師の転職先は多岐にわたりますが、その中でも代表的なものを取り上げたいと思います。
目次
看護師人気の転職先(1)急性期病院
看護師にとって最も典型的な転職先と言えば、急性期病院でしょう。一口に急性期病院といっても、民間病院・大学病院・国公立病院など様々です。また規模も中堅で100~200床、大規模な病院では1000床を超えるものもあります。
病院内の勤務先も色々とで、大きく分けて外来か一般病棟に分けられます。病棟ではどの診療科に属するかでも仕事がまるで違ってきます。規模の大きい病院の場合、これ以外に手術室、透析室、ICU(救急救命)、療養病棟、回復期リハビリ病棟などある場合もあります。
急性期病院の魅力は何と言っても、最前線の看護技術や知識を学べるところでしょう。意欲の高い看護師には魅力的な職場です。また、看護師の転職先の中では比較的年収が高いのも魅力です(ただしこれは、病院や地域によって水準が異なります)。
また、最近では託児所など育児施設を併設する病院も増えてきており、育児と仕事を両立させる環境も以前より整ってきました。
デメリットとしては、看護師の勤務先ではもっともハードな職場です。職場によっては特定の看護師の負担が重くなり過ぎないように工夫をしている病院もありますが、そうした取り組みも一般的とは言えません。
育児と仕事の両立について、理解や配慮のない看護師長・看護部長も多く(多くは女性ですが・・)、育児をしながらバリバリ働ける環境が広く普及しているとは、いまだに言えない状況です。
看護師人気の転職先(2)療養型病院
急な看護・治療が必要な状態(=急性期)を脱した患者さんが入院するタイプの病院です。急性期ほど忙しい感じでなく、かといって看護や介助もあり、看護師としてのスキルは要求されるので、ほどよく働きたい看護師に向いている職場です。病院によっては夜勤がある職場もありますが、急性期病院に較べれば少ないですし、日勤勤務もあります。
メリットは、急性期病院に較べて仕事がハードでないこと、育児との両立も(幾分は)しやすいことです。お給料は急性期に較べて少し下がりますが、それでもクリニックや他の介護施設ほどは下がりません。
また、今後は療養型病院への看護師求人が増えることは確実な情勢ですので、ここでスキルを磨けば、将来的にはより有利な転職ができる可能性があります。
デメリットとしては、看護師のスキルとしては基本的なことばかりで、急性期から転職した方には物足りなさを感じる方もいるかもしれません。また、回数が少ないとはいえ夜勤がある病院もあるので、転職先の勤務条件は詳しくチェックしておく必要はあります。
看護師人気の転職先(3)クリニック
急性期病院を一度退職した看護師が、再就職する先として人気なのがクリニックです。夜勤がない分、急性期病院に較べて年収は下がりますが、定時で帰れる職場も多く、家庭と仕事の両立がしやすいと看護師からも人気です。
デメリットは、なにぶん狭い職場なので人間関係でこじれると相当苦労します。勤務シフトについても、職場を少ない人数で回している場合があり、当初想像していたより休みづらい(下手をすると大病院より休みづらい)といったこともあります。
勤務条件がお医者さんの裁量でコロコロ変わることがあるのも、クリニックで働くことのデメリットです。ただし、クリニックの場合は職場によって状況が全く変わるので、一括りに語るのが難しいです。
看護師人気の転職先(4)有料老人ホーム
有料老人ホームも、今後の高齢化社会によって看護師求人が増えていくことが予想される職場です。お給料は病院時代に較べて下がりますが、日勤勤務が多く家庭との両立も比較的楽です。
デメリットとしては、看護よりも介護の仕事の比重が増えてくること、看護や治療が必要な場面でお医者さんがいないため、看護師に現場判断を任されることがあります。看護師の中には、これにかなりのストレスを感じる方もいます。
また、老人ホームによってはオンコール制度を取っているところもあり、休日でも出勤を要求される場合があります。勤務条件については、事前に確認しておきたいところです。
看護師人気の転職先(5)訪問看護ステーション
訪問看護ステーションに所属して、病院に往訪できない患者さん(主に高齢者)のお宅に訪れ、健康状態の観察・介助・簡単な医療行為・健康アドバイスなどを行います。自宅に近い職場を選べること、日勤のみの仕事が多いのが魅力です。こちらも、今後は看護師求人が急増すると予想されています。
事務所にいるよりも、患者宅を訪れるのがメインのため、クリニックのように人間関係で苦労することもないのもメリットです。
その一方で、車などでの移動が多く、このことにストレスを感じる看護師も少なくないようです。また、看護・介護の方針を巡って事務所側と意見が合わないこともあり、これが原因で退職する看護師もいます。
看護師人気の転職先(6)企業医務室
看護師の活躍の場はかなり幅広いですが、変わった職場として企業があります。一口に企業といっても、工場や救護室などもありますが、そのほか企業医務室の求人もあります。簡単な健康診断や検診など、看護師の仕事としては物足りないと感じるものも少なくありません。
とはいえ給料は魅力的で、夜勤や残業はなく定時で上がれるのに、夜勤勤務のある看護師と年収がそれほど変わらない例もあります。これほど好条件の求人だけに、離職率も非常に低く、また求人自体も大変少ないのが難点です。
看護師人気の転職先(7)美容外科クリニック
時間あたりの給与単価が高い転職先として挙げられるのが、美容クリニックです。夜勤はないのに、職場によっては年収600万近くもあると好条件です。とはいえ、デメリットも少なくありません。
まず立地が、東京や大阪など一部の大都市に限られていること。容姿の良い女性(特に20代)が採用されやすいこと。化粧品販売のノルマを課されることがあり、一般の看護師の仕事とかけ離れていること、などが挙げられます。
看護師に人気の転職先、注意点は?
以上、看護師に人気の転職先を簡単に紹介しましたが、いかがだったでしょうか?もちろん、これらは典型例ですので、優良な求人先かどうかは、職場によって違います。加えて、職場と個人との相性もあります。あくまで参考程度に読んでいただければと思います。
最後に、看護師に人気の転職先を検討する上での注意点について、簡単に紹介します。それは、人気の転職先ほど求人枠に対して応募が殺到するため、転職が難しくなることです。
典型例は、企業看護師の求人や保健師の求人です。お給料はそこそこ(年収400万以上)で、夜勤はもちろん残業もなく、土日休みもありとあって、転職は極めて難しくなります。
看護師の転職紹介会社に登録していれば、こうした優良求人を紹介してもらえることもありますが、求人枠があまりに少ないので一部の看護師に紹介されるだけです。
人気の求人先ほど、転職は難しくなるという「法則」を頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。
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