男性看護師の転職を応援します!



昔は「女性の職業」と見られていた看護師ですが、現代では全国で8万人以上の男性看護師が誕生・就業し、今後も増加していくと考えられています。

とはいえ、看護師全体に占める男性の割合はいまだ6%程度であり、看護師になりたいと思っても「やっていけるだろうか」と不安に思う男性もいるのではないでしょうか。

そこで、男性看護師の現状や問題点、その将来性や働きやすい職場、勤務する上での注意点など、参考情報をまとめます。


男性看護師の現状


男性看護師のお給料は?

一般的に、性別によって看護師の給料に差が設けられることはありませんが、看護師全体の収入調査結果を見てみると「男性看護師は女性看護師より低収入」という結果を見ることがあります。このデータには、男性看護師の誕生時期の影響があります。

男性看護師は以前はごく少数で、2000年以降になってようやく増え始めたところです。そのためキャリアが長く管理職に就いている看護師はほとんど女性であり、この点が女性看護師の平均給与を引き上げています。

数字では、男性看護師の給与平均は月収32万円、賞与79万円、年収約462万円で、女性看護師の平均より年収で約8万円低くなっていますが、特段の性別差はないと言えるでしょう。

男性看護師が抱える問題点とは?


・施設面の問題

給与面では差がなくても、設備面での男女の待遇差が存在します。女性看護師にはきちんとした更衣室があっても男性看護師用の更衣室はとりあえず用意された狭いスペースであったり、女性看護師が使用した後に慌てて着替えたり、なかにはトイレのロッカーを使うという施設も。

また、仮眠室を共用するわけにいかず、男性看護師は仮眠を取らなかったり、デスクで済ませるしかないことがあります。


・人間関係の問題

男性看護師の場合、女性スタッフが圧倒的に多くコミュニケーションがうまく取れなかったり、女性の上司、同僚への対応に悩みが生じることがあります。特定の女性看護師との噂を立てられてしまったり、言葉や態度をセクハラと解釈されてしまうといった誤解が起こりがちです。

若い女性患者さんから受け持ちを拒否される、医師の高圧的な対応に抵抗を感じるといった、看護師以外での人間関係の摩擦もあります。

男性看護師、将来性は?



近年、看護学校の男性生徒数は全体の10~20%を占めていて、就業する男性看護師数はさらに増えていくことでしょう。

では需要はどうなのかといえば、いくつかの点から男性看護師が重宝されるケースがあります。整形外科や精神科など体力が重視される診療科や、男性患者が多く性別を気にすることの多い泌尿器科での看護師募集の場合です。一般病棟や外来でも体力仕事は多く、男性看護師の雇用を積極的に行う病院もあります。


結婚、出産で長期休暇を取ることが多い女性とは違い、男性看護師はライフイベントでのキャリアの中断がほとんどないため、「安定して長く働ける戦力」と見なされるメリットがあります。

今後は、長く勤めることで男性看護士でも管理職にステップアップできる可能性があります。男性がステップアップしやすい職場へと転職したり、認定看護師などの資格取得を検討してみるのも良いかもしれません。

<男性看護師の現状のまとめ>

  • 給与条件は男女で差がない
  • 更衣室や仮眠室などの設備が不十分で困る
  • 女性スタッフ、患者、医師との人間関係で悩み
  • 男性看護師が重宝される場合がある
  • 将来的には男性が管理職に就く可能性も

下記では男性看護師の転職に関する記事を紹介しています。転職をお考えの男性看護師さんは、ぜひこちらもチェックしてくださいね!

男性看護師の転職に関する記事一覧



男性看護師が働きやすい環境って?



男性看護師におすすめの職場

男性看護師がより多い診療科

男性看護師が働ける診療科は精神科だけでなく、現在では泌尿器科やICU、脳外科、人工臓器科、臓器移植科、小児科や整形外科などに広がり、産婦人科を除けばどの科でも就業のチャンスがあります。

しかし実際には、男性用の更衣室やトイレを準備できないからといった受け入れ態勢の問題で、男性看護師の雇用を受け付けていない病院もあります。男性看護師がより多く働く職場であれば、設備面もある程度整っていると考えられ、より安心して働くことができるでしょう。

男性看護師同士の連携がある職場

大学病院などでは、勤める診療科での男性看護師は少なくても、他の診療科と連携し病院全体の男性看護師同士で、サークルや勉強会を開いているところがあります。横のつながりがあれば色々と情報交換ができ、男性看護師でも萎縮せずに働きやすくなります。

どのぐらいの割合で男性看護師が働いているか、更衣室など設備状況はどうなのか、他診療科との連携はあるかといった情報は、採用情報には掲載されていないものです。

看護師の転職サイトならば、エージェントを通して求人先の詳しい事情や人間関係など、こみいった情報を事前に確認することができ、助かります。


男性看護師の生き残り術



男性看護師が増えているとはいえ、患者さんからの認識が十分に浸透しているとは言えませんし、気の強い女性上司と衝突してしまうケースなど、人間関係のトラブルがないわけではありません。そんな状況で女性看護師と上手に接していくための「生き残り術」を3点をご紹介します。

おかしなプライドは持たず自己主張は控える

司法試験や医学部受験で不合格となって看護師を目指した男性などで、「男性は女性よりも偉い」などと時代錯誤な考えを持っていると、現場でうまくやっていくことは出来ません。おかしなプライドは持たないことです。

命に関わるハードな仕事という職業柄、気の強い女性が多い職場でもあります。口論になった場合にはどちらも引かずに、関係が気まずくなってしまう可能性があります。

患者の立場からの意見など、譲れないところはしっかり話し合う必要がありますが、そうではない場合には自己主張は控え聞き役に徹するのが、長く勤めるコツです。

特技、強みを持つ

圧倒的に女性が多く、いまだに男性看護師がいることに違和感を感じている女性が存在する看護師の現場で上手にやっていくには、自分ならではの強みを持つことです。力仕事を率先して行ったり、エクセルなどのパソコン作業が得意、というのも良いでしょう。

遊びでの付き合いはしない

男性看護師と女性看護師との恋愛関係は、職場で格好の噂の的になってしまいます。職場恋愛は自然なものであり我慢をする必要はありませんが、遊びなど不用意に付き合うのは止めた方が無難です。

<男性看護師が働きやすい環境って?のまとめ>

  • 男性看護師が多いところの方が働きやすい
  • 院内の男性看護師同士での活動があると安心
  • 求人先の詳しい情報は転職サイトで確認する
  • 自己主張は控え、自分なりの強みを持つ
  • 不真面目な恋愛はしない

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