認定看護師を目指すなら



看護師として働くなら「認定看護師の資格を取得したい」という人が増えています。

特定の看護分野の専門家として、熟練した看護技術と知識を有すると定義される認定看護師ですがその詳細は意外に知られていません。

ここでは認定看護師について資格の種類や取得方法、就業後の立ち位置、収入との関係などを詳しくご紹介していきます。


認定看護師はCNとも呼ばれ、日本看護協会が認定する21分野の看護スペシャリストです。

その21分野の内訳は次のようになっています。


・看護ジャンル16種類(救急、がん化学療法、がん性疼痛、訪問、糖尿病、不妊症、透析、手術、乳がん、摂食・嚥下障害、小児救急、認知症、脳卒中リハビリテーション、がん放射線、慢性呼吸器疾患、慢性心不全)

・ケアジャンルが種類(皮膚・排泄、集中、緩和、新生児集中)

・管理ジャンル1種類(感染)

<関連サイト>
資格認定制度 | 日本看護協会 » 審査に関するご案内 認定看護師



認定看護師の資格を取得するには看護師として5年以上の実務経験(うち3年間は特定の看護分野の実務経験)を積み、認定看護師の教育機関で6カ月(600時間超)の教育課程を修了したのちに認定審査に合格する必要があります。

この資格取得には希望する認定分野の診療科で3年以上の実務経験が不可欠ですが、条件をクリアするためにはいくつかの選択肢があります。

・現在就業中の診療科目の認定看護師を目指す
・総合病院であれば診療科の異動を申し出る
・希望する診療科目の病院やクリニックに転職する


いずれの方法でも条件を満たせばOKですが、その後の6カ月程度の教育期間を考えるなら認定看護師支援制度のある病院への転職という選択肢がベターかもしれません。

なぜなら、この6カ月間は仕事やバイトをすることができないため、その期間中の生活費と学費、検定料や認定料だけでも200~300万円程度の費用が必要となってしまうためです。




もし認定看護師支援制度を設けている病院や施設に転職すれば自費負担を少なくすることができ、資格取得後の就職先を探す必要もなくなって一石二鳥
といえます。

ただし、支援制度で資格を取得した場合は別の病院にすぐに転職するのはむずかしいという点は考慮しておきましょう。


認定看護師の資格取得のためにクリアすべき条件や負担すべき費用は、看護師にとって決して軽いといえるものではありません。では資格を取得した後の認定看護師の職場の立ち位置や収入面の変化とはどのようなものなのでしょうか。


結論からいえば、認定看護師の資格取得によるメリットは「ケース・バイ・ケース」と言わざるを得ません。

勤務先によっては年収が一般看護師よりも100~200万円程度高くなるというケースがある一方、業務の責任や負担ばかりが増えて収入面でのプラスがまったくないというケースもあります。

日々の業務に関しても、院内研修の講師や看護職への実践的指導などを行なう認定看護師もいれば、キャリアアップには何もつながらなかったという認定看護師もいます。


しかし、認定看護師は「価値ある資格」であることもまた事実です。もし認定看護師の資格取得を目指すなら、支援制度を設けるなどこの資格に価値を認めてくれる勤務先を探すことがキャリアアップや年収アップにつながる重要なポイントといえるでしょう。

ちなみに認定看護師の上位資格として、「専門看護師」があります。詳しくは下記をご覧ください。
専門看護師を目指すなら


以下は、認定看護師に関連した記事ですので、よかったら参考にして下さい。

認定看護師に関連する記事一覧


認定看護師をサポートする病院に転職しましょう

先ほども書いたとおり、認定看護師を独力で目指すのは、かなり難しいと言えるでしょう。研修期間が半年にもおよび、その間全く仕事もできず、検定料その他は高額です。

自力で受かるのが不可能とは言いませんが(実際、そういう方もいらっしゃいます)、やはり認定看護師を取得するためのサポート体制が整っている病院に転職したほうが、よほどスムーズといえます。


以下では、おすすめの看護師転職支援サイトを紹介していますので、担当エージェントに相談して、支援制度の整った病院への転職を検討してみてもよいかもしれません。


 看護師の転職支援サイト、おすすめは?

 看護師求人うさぎ!~看護師の求人・転職を応援するサイト