現役看護師から話を聞いてみると、「看護師は休みも取れるし収入も高いので言うことなし」という人と、「休みは取れないし給料も高くないのに仕事はハードで大変」という人など、その人によって看護師に対する見解がかなり違うことに驚きます。
入社してから後悔しないように、休みについては事前にしっかり確認しておく必要があります。求人を見ると「週休二日」「完全週休二日」などと記載されていますが、この違いはいったい何なのでしょうか?
週休二日と完全週休二日の違いについて
他の業界でも同様ですが、看護師の求人では、『週休二日』と『完全週休二日』という2種類の休日表記があることが多いです。この週休二日の違いは大きいのでしっかり抑えておき、転職先を探すときに困らないようにしておきましょう。
完全週休二日とは
まず『完全週休二日』は、文字通り一週間に完全に2日間の休日がありますよ、という意味です。曜日は固定されていないけれど、必ず週に2日はお休みがあるのが完全週休二日になります。
夜勤のある職場では、決まった曜日に休みを取るということは長期休みや大切な予定がある場合でしか考慮されないこともありますが、少なくとも休日日数が確保されているのであれば安心ですね。
週休二日とは
次に『週休二日』は、「月に1回以上、週休二日のときがある」的意味合いを持つ表記で、必ず週に2日の休みがもらえると確定されてはいないことを表します。
月に1回しか週に2日間の休日がなかったとしても、週休二日は守られたということになってしまいますので、しっかり休日を確保したいという人には不向きかもしれません。
週休と祝日の関係もチェック!
もうひとつ、看護師の求人条件で気をつけたいのが「週休」と「祝日」の関係です。上記で説明したように「週休」とは1週間内の休日を指しますが、企業(病院・クリニック)によってはこの休日に「祝日」を含めているケースもあるということです。
一例を挙げると、毎年9月には祝日が2回(「敬老の日」と「秋分の日」)あります。毎週2日の休日がある「完全週休二日制」ならば、当然のことながら〔(週休2日×4週)+祝日2日〕で1カ月に10日間の休みがあるという計算になります。
しかし、求人先によってはこの祝日を「週休二日」の週休に含めて計算し、〔週休2日×4週〕のみで8日間の休みと計算するところもあるのです。
そうなった場合、年間を通して「祝日」は「週休」に含められてしまうわけですから、1年間の休日日数は54週×2日で108日間(有休を除く)ということになります。この点も求人条件の「週休二日」と「完全週休二日」の違いと同様、分かりにくい部分なので注意が必要です。
長期休暇と有給休暇はとりやすい?
看護師の長期休暇は、所属している病院によって取得のパターンが大きく左右されます。
求人情報で『長期休暇、有給休暇有』と掲していても、人手不足で休日を回すので精一杯の病院では、やはり長期休暇は取りにくいです。
逆にある程度人手のある病院であれば、長期休暇はもちろん、有給消化もしやすいと思われます。
こうしたまとまった日数の休暇取得については、入ってみないとわからないこともありますので、不明瞭な点があれば面接時に確認されることをおすすめします。
看護師、職場によって異なる休日事情
土日祝日が休みの一般企業であれば、休暇の取り方もわかりやすいですが、看護師の休日は、夜勤や準夜勤のある病院になると24時間稼働しているため、個々の看護師の休暇取得はどうなっているのかわかりにくいところがありますよね。
土日祝日、年末年始、お盆休みなどごく一般的な休暇取得が可能な職場は、年間の休日が約120~125日前後であるのに対し、看護師や約105~110日前後だといわれています。やはり一般企業に比べると、少し少ないんだなという印象です。
小さい病院やクリニックの場合
夜勤や救急診療のない病院やクリニックの場合は、基本的にクリニックの休日に準じた休暇を取得することが多いです。
多くの場合は平日1日と日曜日、土曜日の午後などが休日として設定されているほか、学校などの施設も、休みが規則的なのでそれに伴った休日を取得できます。休みが規則的ということから、家庭を持つ看護師に人気のある職場です。
夜勤や準夜勤のある病院の場合
夜勤や準夜勤のある、24時間稼働している病院の場合は完全にシフト制となる場合が多く、休日はかなり不規則です。『4週8休』という休暇体制をとっている病院も多く、これは4週間のうちに8日休日を取得する、という形態になります。
介護施設などもこうしたシフト体制を採用しているところが多いです。
完全シフト制を採用している病院では、シフトによって休日にバラつきがあるため、飛び石でお休みの場合もあれば、何連勤もしたあとに3連休が与えられるなど、予定を立てにくいシフトになることもあるようです。
こうしたシフト体制で夜勤などが重なると、規則的に休日が取れる職場よりも年間休日日数が少なくなる傾向にあります。
また休日や夜勤明けが重要な会議と重なり、さらに休日が少なくなってしまうことも少なくありません。ただしその分収入が高いという大きなメリットがあることに加え、さまざまな医療現場を経験できるので、休みは少なくても勉強になることも多いです。
求人情報のチェックは転職サイトがわかりやすい
このように、看護師の休日や休暇についてはわかりにくい部分も多いですが、転職サイトを活用することで条件をわかりやすくチェックすることができます。
たくさんの求人情報を一括でチェックし、それぞれの条件の違いを一覧で見ることができるサイトもありますので、大切なことを見落としてしまうことが少ないです。求人情報はたくさんの媒体で取り扱っていますが、ぜひ転職サイトを活用してみましょう。
- 看護師の休日は所属する病院や施設によって大きく左右される
- 完全週休二日と週休二日には、休日の取得日数に大きな差が出ることがある
- 看護師の長期休暇とや有給休暇についても、就職先によって状況が異なる
- 求人情報チェックは、転職サイトを活用することで情報をしっかり把握できる
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