看護師の仕事をするなら、常勤の看護師として働きたいと考える人は多いと思います。
なんとなく「保証がしっかりしていそうだから」「給料が良さそうだから」といった理由で希望する人が多いようですが、看護師が常勤で働くことにはそれ以外にも多くのメリットがあるのです。
ここで、常勤看護師として働くメリットをご紹介していきたいと思います。
看護師の働き方もさまざま
一言で看護師といっても、その働き方は実に多様です。
今回取り上げる常勤の看護師をはじめ、パートタイムで働く看護師、アルバイト勤務や派遣会社を通して働いている看護師など、いろいろな働き方があります。看護師は、自分のライフスタイルに合わせて、働き方を自分で選ぶことができるのです。
パート看護師やアルバイト看護師として働く
仕事と家庭をバランスよく両立したい人や、病気などで体調を崩して長時間勤務が難しい人は、パートやアルバイトを選ぶケースが多いです。
パートであれば、決まった時間内で仕事をするため、子どもが学校から帰るころに家にいてあげることができますし、家事などもしっかりこなしながら働くことができます。
また、パート看護師は常勤看護師と比べると勤務時間が短いので、体に無理なく働くことが可能です。
派遣社員や契約社員として働く
期間を区切って働きたい人や、雇用形態に縛られることなく気軽に働きたいという人は、派遣社員や契約社員を選ぶことが多いようです。派遣社員は短期と長期に分かれ、短期の場合は3ヶ月など一定期間就業したら、そこで契約が終了となります。
長期の場合は3ヶ月ごとに契約更新などと期間が定められていて、都度契約更新の意思を確認しながら就業を続けるという働き方です。
短期間だけ働きたいという方は短期を選ぶとよいですし、長期でも働きながら就業を継続できるか検討したいという方は、派遣社員としての雇用が働きやすいでしょう。
派遣であれば、職場への不満などが発生した場合に派遣会社の営業を通して申し立てることができるため、メンタル的な負担が少ないというメリットもあります。
契約社員は、雇用は病院と直接行なうけれど、半年や1年など契約期間が設けられており、都度更新しながら就業を継続するという働き方になります。
常勤よりも精神的な負担が少なく働くことができるほか、大きな責任を取らなければならないようなことがないので、気軽に働きたいという方におすすめです。
常勤看護師として働く。その場合のメリットについて
パートやアルバイト、派遣社員や契約社員にもメリットはありますが、やはり常勤看護師には常勤のメリットがたくさんあります。常勤看護師の具体的なメリットには、いったいどのようなものがあるのでしょうか?
安定している、社会的信用がある
常勤看護師として雇用されることで、安定して働くことができるというのは、非常に大きなメリットではないかと思います。
アルバイトや契約社員の場合、人員削減などにおいてどうしても先に雇用を切られてしまいがちですが、常勤看護師はこうした心配が少ない環境で働くことが可能です。
もちろん、勤務態度が悪かったり、何らかの問題を起こしたりすれば解雇されてしまう可能性はありますが、「誰かを解雇しなければならない」という状況の中では、守られやすい立場にあるといえるのではないでしょうか。
また常勤看護師は、非常勤看護師と比べると社会的信用が高いと思われます。
一般企業でも正社員とアルバイト社員では社会的信用が異なるように、看護師も常勤のほうが信用を得られ、例えば住宅ローンなどが組みやすかったり、融資を受ける際にも高条件であることが多いです。
最近は非常勤でも比較的融資を受けやすくなったようですが、やはり常勤のほうがいざという時に融資を受けやすいといわれています。
給料が高い、昇給を狙える
パートやアルバイトの看護師は労働時間と時給で給料が支払われますので、長時間働くことて手取り収入を増やすことが可能ですが、やはり常勤看護師のほうが高収入を得ています。
ボーナスが支給される病院であればその分の収入も増えますので、高収入を求めるのであれば、やはり常勤看護師として働くほうが有利です。
また昇給においても時期が明確に決まっているため、昇給のチャンスが分かりやすく、仕事のやりがいに繋がるという点も、常勤のメリットであるといえます。
多くの制度を利用できる
常勤看護師は福利厚生サービスを利用することができるため、病院が管理していたり、契約している保養所や宿泊施設を格安で利用できるなどのメリットがあります。
また、交通費の支給や社員寮の利用など、病院が用意している制度や施設の利用についても、常勤でないと利用できないため、これらが利用できるというのも大きなメリットであるといえるでしょう。
そのほか、住居手当や扶養手当などの各手当は、非常勤看護師にはつきません。こうした手当を合わせると、収入の大きな部分を占めることもありますので、常勤ならではのメリットです。
キャリアアップにおける支援の充実
認定看護師など、看護師のキャリアアップを目指すにあたり、さまざまな支援を受けることができるのも、常勤看護師のメリットです。
また、病院ではキャリアアップ制度が充実しているところも多く、これらについては非常勤看護師でも利用できるものはありますが、キャリアアップ支援における奨学金の利用などにおいては、常勤でないと利用できない病院が多いと思われます。
奨学金のほか、病院から毎月一定金額の融資を受けることができたり、勉強中の収入が保証されるといった制度の利用においても、常勤のみ利用できるケースが多いので、キャリアアップを目指すのであればやはり常勤看護師が有利です。
- 看護師には常勤やパート、アルバイトや派遣社員、契約社員などいろいろな働き方がある
- ライフプランや希望の働き方に合わせて雇用形態を選ぶことができる
- 常勤のメリットとして、雇用が安定していること、社会的信用が高いことなどが挙げられる
- 非常勤よりも収入が高く、昇給を狙いやすいのも常勤のメリット
- 福利厚生や各手当などの制度を利用できること、キャリアアップ支援の利用ができるのも常勤ならでは
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