「私の性格は看護師に向いていないかも…」と悩んだことはありませんか? 職場でも何気なく「あなたの性格は看護師向きね」や「その性格、看護師に向いてないわ」等という会話が交わされることがあります。
はたして看護師向きの性格とはどんなものか、看護師になると性格がきつくなるというのは本当なのかという点をまとめてみました。
目次
看護師に向いている性格
一般の人が看護師らしいと感じる性格は、大きく分けて2種類あります。
1つめは「思いやりがある」「優しくサポートしてくれる」という白衣の天使的なイメージ、2つめは「テキパキと行動力がある」、「ものにこだわらずシャキシャキしている」というプロフェッショナルなイメージです。
テレビドラマや映画などに登場する看護師役も、このように描かれていることが多いのではないでしょうか。
これらはあくまで一般的な看護師像であって、すべてが現実の看護師に当てはまるとは限りません。ただし、あながち見当外れというわけでもないのも事実です。次に看護師に向いているとされる性格について詳しく紹介していきます。
1.気遣いや思いやりがある
日々、忙しく働いていると、気遣いや思いやりを持ち続けるのはむずかしいものです。特に自分自身が健康で多忙な場合、病気や怪我で苦しんでいたり落ち込んでいる人の心情を理解できないこともあるでしょう。
しかし、看護師のちょっとした気遣いで、患者が救われた気持ちになることもありますし、さり気ない思いやりで勇気や希望を得られることもあるのです。患者に限らず、付添いの家族などの近親者に対しても配慮できる性格の人は看護師に向いています。
2.気持ちを切り替えられる
看護師の仕事をしていると重い病気の患者と接したり、ときには患者の死に向き合わなければならないこともあります。医学の力が及ばない患者の看護には精神的なストレスがあるため、心の優しい性格の人の場合、感情移入し過ぎるとツライと感じてしまう場合もあるようです。
優しさは看護師に必要な資質のひとつですが、ストレスのある状況から気持ちを切り替えられる強さ合わせ持っているならば、この仕事に適した性格といえるでしょう。
3.前向きで向上心が強い
よく「看護師の仕事はミスが許されない」といいます。重大なミスは問題ですが、不慣れだったり経験不足で起こる失敗にいちいちくじけていては仕事になりません。
ミスをしてしまったときに単に落ち込むのではなく、「なぜ失敗したのか」「どうすればミスをなくせるか」というように前向きに努力できる性格の人は看護師に向いています。さらに、新たな看護の知識を身に付けたり、看護技術を向上させていこうという意欲があれば尚良いでしょう。
4.チーム意識と協調性がある
看護師の職場の多くは、たくさんの医療スタッフと連携しつつ働く必要があります。医療スタッフとは医師や看護師、検査技師、療法士、訓練士、薬剤師などのことです。職場によっては栄養士や介護士、事務職員、受付職員といったスタッフと協力して仕事を進めていく場合もあるでしょう。
こうした点から看護師にはチーム医療の意識や協調性が求められ、自分以外の人と力を合わせて仕事をするのが得意という人は看護師に向いていることになります。
5.大らかさと繊細さがある
細かいことにこだわらない大らかさと、ささいなことにも気づく繊細さは、一見矛盾するものに見えるかもしれません。しかし、多くの先輩看護師は、この仕事には大らかさと繊細さが必要だと感じているそうです。
細かい問題にはこだわり過ぎず、小さなことにも気づく注意力があれば看護師という職業に向いているといえます。その使い分けにはむずかしい部分があるものの、目の前の出来事をフレキシブルに選択できる性格であれば看護師の適性があると言い換えることもできます。
向き・不向きは職場にもよる
ここまで看護師に向いた性格について詳しく紹介してきましたが、上記の1~5すべてに当てはまらなくても看護師に向いていないわけではありません。看護師の職場は多様化しており、選択肢はどんどん広がっているからです。
病院やクリニックでも外来と病棟では仕事内容が違いますし、内科や外科といった診療科目によっても業務の種類は異なっています。就業先が健診センターや介護施設、保健所、企業内医務室、訪問看護センター等の種類によっても適性は変わってくるでしょう。
一例を挙げると、療養型病棟なら地道でコツコツ続けられる人、オペ室や救急外来ならテキパキした行動ができる人、介護施設や訪問看護なら丁寧で親切心がある人、美容外科や美容皮膚科ならトークが得意な人が適しているといわれています。
看護師になりたい、看護を通して患者や家族の役に立ちたいという志があれば、必ず自分に適した職場を見つけることができるはずです。ぜひ、自分の性格に合った看護の職場を見つけてください。
看護師になると性格がきつくなる?!
みなさんも一度や二度は「看護師になると性格がきつくなる」という話を耳にしたことがあるかもしれません。現役看護師さんに聞いてみても「確かに多少キツくなったかも」「それは誤解でしょう」と意見が分かれます。
実際にはどちらなのか検証してみたいと思います。
強くならないと仕事ができない
看護師は性格がきついというより、「気が強い」「性格が強い」と考えることもできます。
その理由について現役看護師は「重病で苦しむ患者と接したり、看取りを経験することもあるから強くないとやっていけない」、「患者を励ますために、あえて強く言うこともある」、「細かいことでクレームをつける患者がいるから自然に強くなる」、「看護師に低俗な冗談を言う患者もいるので強く出ざるを得ない」、「むやみに優しくしていると相手がエスカレートするから強い態度を取る」などを挙げています。
看護のプロとしてプライドを持っている
一般的には看護師というと医師の診療補助をする仕事というイメージがあります。しかし看護師は何年間もの厳しい学校生活を経て、国家資格である看護師試験に合格したプロです。
医療の現場では患者の療養上の生活の世話をすることも業務のひとつではあるものの、基本的には医療に携わる職業としてのプライドを持っています。
患者の生命を預かる存在として、高い意識と緊張感を持って毎日働いているわけですから、「何となくコワイ」「性格がきつい」と感じられてしまうこともあるようです。
多忙な業務で心身ともに疲れている
現在の日本では、看護師といえば忙しい仕事の代名詞ともなっています。朝から晩まで立ちづめで働いている、夜勤や深夜勤で不規則なスケジュールである、時間が来ても返れず残業続けである、有給休暇が取りにくく休めない状況である等々がその理由です。
加えて、ミスが許されない仕事であることから、体だけでなく精神的にも疲れています。現役看護師も「もっと優しい言い方をしたくても余裕がない」、「ついつい要点だけを伝えてしまう」、「やらなければならない仕事が山積みで頭がいっぱい」といった感想を述べています。
看護師もひとりの人間である
当然のことではありますが「看護師もひとりの人間」であり「ごく普通の女性(男性)」です。個人的な悩みや心配を抱えていることもあれば、体調が悪いのに我慢して仕事をしているときもあります。
ところが患者や家族のなかには「看護師は優しく親切なもの」というイメージを持つ人もおり、そのイメージに合わない言動を目にすると「コワイ」「きつい」と感じてしまうことがあるようです。
現役看護師も「たまたまキツい言い方をしてしまった」、「急いでいたので素っ気ない対応をしてしまった」という経験を持つ人が少なくないのです。
- 優しい気遣いや思いやりのある性格は看護師向き
- 気分の切り替えができないと看護師に向いていない
- 向上心や協調性を持っている人は看護師適性がある
- 大らかさと繊細さがあると看護師として上手くいく
- 看護師は性格がきついと言われるのには理由がある
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