看護師の悩み、職場での孤立について



看護師の悩みで多いのが「職場で孤立している」という問題です。日々、ハードワークが当たり前で、なおかつ女性が多い看護の現場では孤立からいじめなどのトラブルに発展するケースも少なくありません。

ここでは、職場で孤立して悩んでいる看護師の体験談、孤立しやすい人とその原因、孤立の悩みを解消する方法などについて詳しく紹介していきます。


職場で孤立しています・・・(体験談)



看護師が職場で孤立するのはナゼなのか、孤立するとどのような状況に陥るのか、本人しか分からない苦しみやツライ悩みなど、実際の体験談から見て行きたいと思います。

体験談1:苦手な診療科への配属で孤立

「4月に看護師の仕事を始めて配属されたのが苦手な診療科でした。仕事内容がなかなか覚えられないのに加え、先輩とのコミュニケーションが上手くいかず孤立しています。

最初のうちは仕事さえ覚えれば職場に溶け込めると思っていたのですが、先輩からのサポートが得られない私はミスを繰り返すばかりで周囲のお荷物になっています。現場に私がいるだけで周りの空気がどんよりしてしまい、席を外した途端に明るい会話が始まるという感じでツラくてたまりません。今は、いつ辞めようかと、そればかり考えている毎日です」

体験談2:真面目にコツコツ…でも嫌われる

「現在の職場で働き始めて2年、とにかく真面目にコツコツ頑張ってきました。新人だからと考えて雑用も進んでこなし、みんなが働きやすいようにと努力してきたつもりです。でも、どうやら私はある先輩に嫌われているようです。その先輩は適当に手抜きをし、サボれるところはサボるというタイプ。

なぜか私のことを毛嫌いしていて、陰で他の看護師に私の悪口を言ったり、事実でない話を広めているという噂を聞きました。その結果、私は職場で孤立しています。仕事は一生懸命やっているし、人の悪口も言わないのにナゼ…と悲しくなります」

体験談3:仲の良かった同僚とケンカして

「ずっと仲良くしていた看護師の同僚と、ちょっとしたことで喧嘩してしまいました。そのとき、口喧嘩の勢いで相手を傷つける言葉を発してしまったため、彼女とはそれ以来話をしていません。ある日、彼女が病棟中のスタッフに私の悪口を言っていることを知りました。

口うるさいので有名な先輩にも私の悪口や欠点、仕事上のミスを告げ口しているらしく、とうとう職場で孤立してしまう結果に…。彼女に謝りたいと思っても、キッカケさえも与えてくれません。もう上司には異動願いを出していますが、次の職場でも同じようなことが起こるかもしれないと思うと不安です」


孤立してしまう原因や特徴



看護の職場で孤立してしまう原因や孤立しやすい人の特徴をまとめてみました。すべてに当てはまるというわけではありませんが、このような傾向があるという意味で参考にしてみてください。


孤立してしまう原因

コミュニケーションが苦手

新しい人とすぐ打ち解けられない、親しくない人と話すは気が引けるといったコミュニケーションが苦手な人は孤立しやすい傾向があります。女性が多い職場では、仲良しグループごとに派閥を作るというケースが多く見られます。

そのため、特定のグループに属していないと孤立しやすいという結果になりやすいのです。

仕事を覚えられない、ミスが多い

仕事を覚えるまでに時間が掛かる、焦るとミスをしてしまう、緊張すると失敗をしやすいなどのタイプは職場で孤立することがあります。看護の現場は常に忙しく、人手も時間も不足しているというケースが多いものです。

看護師として戦力にならない、みんなの足を引っ張っていると判断されると存在を無視されることもあります。

人と違う部分がある、目立ち過ぎる

ごく単純な理由ですが、集団のなかで周囲と違うところがあったり、目立ち過ぎるといったタイプは孤立の可能性が高くなります。

他の看護師と違うシューズを履いている、高価な看護用品を使っている、前に有名病院で勤務していた、髪型や化粧が派手だ、男性スタッフに人気があるなど、ささいなことが原因で孤立した人も少なくないのです。


孤立しやすい人の特徴

新人看護師

すでに人間関係ができあがった職場に、新しい看護師が馴染むのはむずかしい場合もあります。特に新人看護師は仕事でミスをすることもありますので、先輩や同僚からのサポートが欠かせません。人間関係を上手く築けない場合、サポート受けられずを孤立しがちになります。

中途採用の看護師

よその病院やクリニックから転職してきた看護師は、最初の対応が上手くいかないと孤立することがあります。たとえば職場のルールを知らなかったり、その現場ならではのやり方を熟知していないことなどが原因です。

男性看護師

まだまだ女性の数が圧倒的に多いのが看護の現場です。男性看護師は何かと注目の的になりやすく、ささいな失敗や欠点もクローズアップされることがあります。本人にコミュニケーション力が乏しい場合、知らないうちに孤立してしまうというケースも少なくないようです。

その他のケース

ほかに看護師で孤立しやすいタイプとしては、「ハッキリ言い過ぎる」「言い方がキツい」「何かと派手(服装やメイク)」「仕事をサボる」「言い訳が多い」「戦力にならない」などが挙げられます。逆に「大人しくて何を考えているか分からない」「自己主張ができない」「人の言いなりになる」といったタイプも孤立しやすいようです。


孤立の悩みを解消するには



職場で孤立すると仕事がしにくだけでなく、次第に自信や意欲を失って生活自体も上手くいかなくなってきます。孤立の悩みを解消するためにはどんな方法があるのでしょうか。

気を楽にして割切った考え方をする

看護師の職場はハードワークでストレスがいっぱいです。「ミスしてはいけない」「失敗は許されない」等のプレッシャーや人間関係の難しさなどでギスギスしてしまうこともあります。

孤立しがちな人に多いのが生真面目な優等生タイプや気の弱い大人しいタイプですが、「どうせココで一生働くわけではない」と気楽に割り切ってみてください。職場はあくまで仕事をして収入を得る場で、自分の人間性や生き方が問われる場所ではないのです。

人間関係を「善悪」で判断しない

仕事の場ではチームワークが大切な要素のひとつとなります。本来なら力を合わせて頑張らなくてはならないところですが、何かにつけて「あの人のやり方は間違っている」「あの人の考え方はおかしい」といった意見が出てくるものです。

職場で孤立しがちな人に多いのが批判的な物の見方をする人です。考え方は人それぞれと認め、周囲の人を善悪で判断しないようにすると人間関係が上手くいきやすくなります。

誰も悪くない、もちろん自分も…

職場で人間関係がこじれた場合、人間の反応は2種類に分かれます。「相手が悪い」と思うタイプと「私が悪い」と考えるタイプです。人間関係のトラブルはどちらが悪いということはありません。相手も悪くないし、もちろん自分も悪くないのです。

もし陰で自分の悪口を言う人がいたり、自分を孤立させようとする人がいても気にせず堂々としていましょう。相手も悪くない代わりに、自分自身も悪くないということを忘れないでください。

転職で自分に合った職場を探してみる

昔のコトワザに「所変われば品変わる」というものがあります。これは土地(場所)が違えば風俗や習慣も変わるという意味です。職場での孤立に悩んだから働く場所を変えてみるという方法もあります。

Aという職場では上手くいかなかったことも、Bという職場では案外上手くいくというケースも少なくないのです。新しい職場では仕事のやり方も違ってきたり、人間関係もまったく違う場合もあります。フレッシュな気持ちで新しいスタートをしてみるのもひとつの方法です。

<看護師の悩み、職場の孤立のまとめ>

  • 職場で孤立している看護師はたくさんいる
  • 仕事のミスや人間関係、小さなことで孤立する
  • 孤立はコミュニケーション不足が原因
  • 新人、中途採用、男性看護師は孤立しやすい
  • 割切って気楽に考えれば孤立しても頑張れる



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