看護師の転職活動、面接対策のNGマナーは?



どのような職業でもそうですが、看護師の就職・転職でも必ず面接が行われます。

それほど人気のない就職先なら面接で多少のヘマをしても問題ありませんが、人気の病院などの場合は面接でのちょっとしたマナー違反が「命取り」になることもあります。

転職活動での面接マナーは、学習すれば身に着けられる知識です。転職活動を少しでも有利に進めるためにも、看護師が面接でやってはいけないNGマナーについて以下では見ていきます。


看護師の転職活動、面接でよくあるNG受け答え集

面接で「アピールが苦手」という方もそうでない方もいますが、よくある質問に対する回答例を事前に予習しておくことで落ち着いて回答できます。

下記に定番の質問に対するNG回答を紹介していきます。そのうえで、改善点とOK回答を参考にし、自分の回答を考えてみてください。

(1)「志望理由を教えてください」

最もよく聞かれる質問のひとつであり、回答ではやる気や熱意、志望先への理解度を確認されます。これに対するNG回答は・・・

×NG例
・「緩和ケアに興味があったので志望しました」
・「自宅が近いからです」「夜勤がないからです」

本当のことであっても、このような回答では自分勝手な印象が強く言葉足らずで、面接を受ける側の熱意が伝わってきません。

希望分野がある場合、なぜ希望するのかを簡潔に説明したり、やる気をプラスして回答します。他の病院と比較してここが良かった、という説明も具体的で分かりやすく、自分と志望先とのマッチングを表現できます。これらの点に気をつけた回答例がこちらです。

OK例
・「以前から緩和ケアに興味があり、緩和ケアに早くから取り組まれている御院を選びました。教育体制も整っていると伺い、ぜひ働きながら緩和ケアを学ばせていただきたいと思います」

(2)「前の職場はなぜ辞めたのですか」



転職を希望する理由の例としては、人間関係や仕事内容、給与額、待遇や自宅からの距離、家族の都合など様々なものがあります。

×NG例
・「上司との人間関係が悪く、辞めることになりました」
・「給料がなかなか上がらないので辞めました」
・「親の介護で実家に戻ることになって通勤できなくなったためです」

いずれもストレートに答えると、どうしてもマイナスな印象を与えがちです。嘘をつく必要はありませんが、同じ内容であっても前向き・ポジティブな印象におきかえましょう。前の職場の悪口はNGです。また、結婚や介護などの家庭状況を伝えるチャンスでもあります。

OK例
「前職で看護スキルの基本を身につけることができましたが、これからさらにスキルアップを目指したいと思い、転職を希望しました。チームや他部門の方とも連携し、学びながら成長していきたいと思っています」

「夫の転勤で転居することになったため辞職しました。この機会に自分のキャリアを改めて考えたとき、以前から興味のあった小児病棟で働きたいと考え、御院を希望しました」

(3)「今までどんな仕事を経験しましたか」



提出済みの履歴書、職務経歴書に書かれている内容を再確認してもらうことに加え、学んだこと、経験したことを簡潔にアピールするチャンスです。チームリーダーやプリセプターなどの経験は積極的に話に織り込みます。身につけたいスキルの話に繋げても良いでしょう。

×NG例
・「一般病院に3年ほど勤務しました」
・「中学校の頃から看護師になりたいと思い、○年に△△看護学校に入学し・・・(就業前のことや、内容を全て話す必要はない)」

OK例
「50床の総合病院の病棟で3年勤務しました。その後ICUで4年勤務し、色々な診療科の患者さんを担当しました。昨年主任となり、チームリーダーとして後輩の育成も行っています。これまでの経験を活かしつつ、御院でさらに学び、スキルを上げていきたいと考えています。」

これまでのポイントを踏まえて・・・

どうでしょう。そろそろポイントを掴めてきましたでしょうか?その他の質問に対するNG回答をご紹介します。これまでのポイントを踏まえて、OK例をご自分で考えてみてください。

Q)当院でどんな仕事をしたいですか?
→NG)「どんなお仕事でも全力で頑張りたいです」
   「以前から興味の合ったオペ室看護を担当したいです」

Q)残業や夜勤はできますか?
→NG)「できます」「できません」

Q)自己PRしてください
→NG)「コミュニケーションが得意なので、こちらでも頑張りたいと思います」

Q)何か質問はありますか?
→NG)「休日はどのぐらい取れますか?」


看護師の転職活動、面接で好印象を与える身だしなみ



リクルートスーツほど固くなる必要はありませんが、、ラフになり過ぎては印象が悪くなってしまいます。「このぐらい大丈夫かな」と安易に考えず、誰が見ても清潔感があることを基準に、身だしなみをチェックしてください。

(1)スーツ

パンツでもスカートでもビジネススーツであれば、「ラフすぎる」「清潔感がない」とは思われないものです。黒やベージュ、濃紺やグレーなど、落ち着いた色のものを選びます。

インナーは白ブラウスが無難です。水色やピンク、クリーム色であっても、薄い色であればOKです。季節によりカットソーやニットもいいですが、派手な色を避け、装飾性のないもの、胸元が強調されないものを意識します。柄物はNGであり、ピンストライプ程度に押さえます。

(2)髪型

オシャレよりも清潔感を意識しましょう。カラーリングしている方はナチュラルブラウンぐらいの明るさに抑え、ロングヘアの場合ひとつにまとめます。耳とおでこを出すことを基本に、ショートヘアでも前髪が長い場合には、ピンで留めるようにします。

(3)メイク

ノーメイク、濃いメイクは避けて、血色が良く見えるナチュラルメイクが基本です。特にアイメイクが濃すぎると派手な印象になるので、アイラインは薄く、パール系のパウダーやグロスは止めておきましょう。

(5)アクセサリー

ピアス、イヤリング、ブレスレットなどのアクセサリーは外しておきます。ピアスやネックレスをつけたい場合でも、揺れない形の小ぶりでシンプルなものにします。腕時計はスーツに合う落ち着いた色、デザインのものを選び、指輪は結婚指輪以外は外してください。

(6)ネイル

普段はネイルをしていても、マニキュアやパーツは外しナチュラルな状態にして面接に臨みます。爪は思っている以上に目につくパーツです。忘れないようにチェックしましょう。

(7)靴

黒のローヒールを基本に、スーツに合わせてベージュやグレーを選びます。ハイヒール・ピンヒールや光沢・装飾性の高い素材、デザインは避けます。雨の場合や冬場であっても、ブーツはNG、ミュールやスニーカーももちろん駄目です。

(8)鞄

スーツに合った、色や形が派手ではないシンプルなもの、書類が入る大きさのものにします。足元に置いて面接を受けることが多いので、くたっとせずに自立する形が便利です。

香水はキツい香りはNGですし、つけない方が無難です。自分では「普段通りのファッション」と思っていても、見る方によっては「清潔感がない」「だらしない」と受け取られてしまうことがあります。

面接までに、準備は前もって完璧に!



面接の日に着用するものは、当日バタバタと用意するのではなく、必ず前日にそろえておき、慌てることのないようにしたいですね。

短い面接時間の中で、第一印象はかなりの重要度を占めます。せっかく魅力的な実績やスキルがあっても、身だしなみや表情、振る舞いでマイナスイメージを持たれてしまっては、実力や誠意まで疑われかねません。


「これはOKだろうか」「ほかに気をつけることがある?」など不安が出てきた場合には、看護師専門の求人サイトで、転職コンサルタントに相談してみるといいですよ。

登録すれば無料で利用でき、看護師転職のプロの視点から、的確なアドバイスを受けることができるので、不安が解消されるだけでなく、自信をもって面接に臨むことができます。

看護師の面接対策、やってはいけないNGマナー・まとめ

    <面接の受け答えは・・・>
  • 熱意や志望先とのマッチングを簡潔に表現する
  • 悪口はNG、ポジティブな表現に
  • 経験やスキルを積極的に織り込む

  • <好印象を与える身だしなみは・・・>
  • おしゃれよりも清潔感を第一に
  • 不安になったら転職コンサルタントに相談
  • スーツにナチュラルメイクが基本


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