看護師の転職体験談(11):総合病院から介護保険事務所(保健師)への転職


(写真はイメージです)

(三重県、30代、女性)

転職前はどんな仕事をしていたか

地元にある総合病院に勤務しました。整形外科と内科の混合病棟で勤めいました。仕事内容は、患者の入退院の対応・処理、術後患者の管理、点滴・採血など。総合病院で看護師として働くごく一般的な仕事内容です。勤務体制は、日勤・準夜・夜勤をしていました。

なぜ転職しようと思ったか

私自身はいじめを受けたことはなかったですが、女の世界だからか、たまたま配属された職場がそういう環境だったのか、個人的にいじめられている看護師を見るのは日常茶飯事でした。特に、新人や中途採用者などが標的にされやすかったです。

私は、大卒ということもあって、1年目は准看護師からいわれのない嫌味をよく言われてましたね…。


例えば、「私とは違ってたくさんお勉強をしているから、こっちが教えてもらわないと。」とか、病棟の掃除の仕方を聞いた時も「掃除の仕方も分からないの!?」等々。うんざりすることもありましたが、1年目で仕事が出来ないのは当然なので、かなり我慢して過ごしていました。

私立の総合病院だったので、大卒の看護師が入ってきたのが私が初めてだったようです。(後に師長に伺いました)

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2年目になると、仕事もある程度任されるようになり、むしろ重症患者をたくさん受け持たされました…。また、看護研究の担当にも任命され、全く意欲のない先輩方を何とか指示して、研究をまとめ上げました。

同じ時期に入った、専門学校の看護師はそういったことはなく、師長や副師長、主任の期待がだんだんプレッシャーに思えてくるようになりました。


お給料に関しては、特に不満はなかったです。手取りで28万ぐらいありましたし、賞与も2~2.5倍は夏・冬ありました。月の休みも2回/週+祝日分、きちんとありましたし、有給も消化させて頂いていました。…今思えば、とても優遇されていたのかもしれません。(汗)


しかしながら、夜勤後の睡眠がとれなくなり、体調が崩れていきました。日勤のみで働いている看護師もその病棟には居たのですが、日頃から「○○さん、夜勤も一緒にやろうよ」「夜勤してくれると助かるな。月1でもさ~。」としつこく勧誘(?)を受けているのを知っていました。

日勤のみを希望するなら転職しかないな…と考えるようになりました。


退職の相談をした際、当然師長からは「日勤のみでも大丈夫」と言われたのですが、私よりはるかに先輩の方々が育児もしながら夜勤をしているのを知っているので、とてもとても一緒には働けないとお話ししました。

どんな転職活動をしたか

大学の地域看護の実習の時から保健師の仕事には興味がありました。三重県の関市の保健師業務を学ばせてもらった際、街の人たちのほとんどが顔見知りで、実際に足を運んで情報を収集する姿に、「地元で生きる良さ」みたいなものを感じたからです。

しかし、看護師の経験がなければ様々なところで潰しが利かないのを恐れた私は、まずは総合病院でみっちり働こうと決めました。保健師の募集を探しましたが、その時は募集がなく、日勤でまたある程度身体が休めるような看護師の職業をハローワークで検索する日々でした。


しかし、転職のチャンスはある日突然訪れました。関市の地域看護実習の時にお世話になった保健師が、私の母の友人であったことから、母がその人に今の私の現状を話したところ、たまたま保健師の嘱託職員を募集しているので正規ではないがやってみないか…とお話を頂くことになりました。

日勤のみで週2+祝日のお休み…まさしく希望どおりでした。お給料は15万とかなり下がりましたが、その時は保健師の職業を知りたいことが優先していたので即お話を受けることを決めました。


その当時は介護保険が導入されたばかりの2000年の時で、鈴鹿・亀山広域連合とういうところで、介護保険の調査員を募集しているとのことだったので、勤務開始となる4月までの間、介護保険について勉強はしました。試験や面接はなく、口利き(今では絶対あり得ないでしょうが)で嘱託職員になりました。
 

転職後の職場の様子、感想

介護保険の調査員は実質、保健師・看護師の資格なしで行えるので、仕事内容はすぐに覚え実行できました。仕事を開始して1週間経った頃には、一人で電話をかけ、地図を調べ、介護保険調査をし、書類・記入と一連の仕事ができるようになりました。

ただ、先にも述べたように保健師でなくてもできる仕事なので、「これって保健師の仕事かな…?」と疑問は持っていました。


職場の人間関係はとても良かったです。親切な上司・先輩・同僚に恵まれました。嘱託職員ということもあり、クレーマーの対応は正規の看護師が対応していましたし、残業なども、正規の方がが意識して「もうこんな時間だから、○○さん帰っていいよ。」と気持ちよく帰してくれました。

有給も1年目から20日間あり、夏季休も7日ありました。とても居心地が良く、気分良く働かせて頂きました。車で一人で出かけるので気が楽ですし、私自身が人見知りではなく、むしろ好奇心旺盛な方なので、知らない家に上がったり、話を聞いたり…というこの仕事内容はストレスが全くありませんでした。

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まとめ

今回の転職活動では、ほとんどご縁があって頂いたお話ばかりです。このことから、仕事において一生懸命、その職場で自分のやれることをやっていれば、いつか転職を考えた時に、別のところからお声をかけてもらえる可能性がある…ということを今回学びました。

母の友人ということもあり、最初は母に「強く勧めたんじゃないの?私そういうの嫌だから。」と話したのですが、母から「『実習の時に一生懸命していたから覚えてる。○○さんの娘さんだったの?知らなかった。』って言ってたわよ。私も知らなかったもの。」と聞き、世の中そんなことがあるんだな…と過去の自分に感謝したほどです。


転職前の職場ではよく人が辞めていきましたが、その際、ぶすっと仏頂面で仕事をしていたり、ある日突然来なくなったり、不満ばかりを口にしている看護師は何人も居ました。しかし、看護師として病棟で働くなら、患者を優先させ、気持ちの良い環境とは…と行動するべきだと思います。

何だか関係が悪そうな看護師や、実際ストレスで患者に対して冷たく対応する看護師も居ましたが、そういう人は、もしかしたらご縁に繋がる誰かに会っていたとしても、決してお声をかけてもらえないと思います。


これから転職される方へのアドバイスとしては、『辞める』と決めたとしても『立鳥後を濁さず』の精神で、一生懸命退職日まで勤め上げて頂きたいと思います。退職を考える。ということは何かしらの不満が現職場にあるとは思いますが、自分の行動は思わぬところで思わぬ人に見られています。


今回のように「うちに来ない?」とお声をかけて頂くこともあるかもしれませんし、何より、円満に退職すると、転職が万が一上手くいかなかった場合、『再入職』という可能性を取っておくことが可能です。人生何があるか分かりません。

自分で可能性を狭めるのではなく、可能性を広げる…という意味でも常日頃の仕事態度は最後まで優良でいた方が良いと思います。

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