看護師の転職体験談(28):老人保健施設からICUへの転職


(写真はイメージです)

(27歳・奈良・女性)

転職前はどんな仕事をしていたか

私は看護大学を卒業し、家庭の事情で家から近い老人保健施設に正社員(常勤)として就職しました。その老人保健施設で新人看護師を採用した例は今までになかったようですが、家庭の事情も考慮してくれ採用していただけました。


老人保健施設での看護といえば、基本的には入所利用者様の健康管理となり、入所利用者様との日常的な会話がメインでした。

実技面では、バイタルサイン測定・採血・インシュリン注射・レントゲン撮影介助などで、稀に点滴の指示が出るといった環境でした。それ以外には、回診の介助・指示受け、内服管理も行っていました。


褥瘡処置・浣腸・摘便・バルン留置や吸引の必要な方もいませんでした。自宅復帰が目的のリハビリを行う施設の為、入浴介助・トイレ介助・おむつ交換・レクリエーションへの参加なども介護士さんと共に行っていました。

その老人保健施設には正看護師さんや准看護師さんがたくさんいて、新人の私を親切に指導してくれました。職場環境はとてもよく、人間関係にも全く問題なく、楽しく仕事を続けられ、3年が過ぎました。

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なぜ転職しようと思ったか

3年間働いた後、家庭の事情も無くなり私がその施設で働く理由がなくなりました。

看護学生時代の友達と話していると、みんなバリバリ大学病院や公立病院、総合病院で活躍していました。話の内容についていけるわけもなく、只々会話を聞くだけでした。自分は看護師として出遅れてしまったんだなと感じました。


そこで一度自分のやりたかった看護というものを見つめ直したとき、大学で学んだ看護を実践してみたい、もっとたくさんのことを学びたいという気持が高まり、老人保健施設から病院への転職を決意したのです。

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どんな転職活動をしたか

看護大学時代の友達に転職しようとしていると話を持ちかけましたが、実際みんな大学を出てすぐに病院へ就職し、バリバリ働いている状態で転職先の探し方などを知る者はいませんでした。

とりあえず、退職後の書類を提出しにハローワークへ。


そこで求人を検索している方をたくさん見ました。ハローワークでは求人情報が自由に検索出来、登録すればお仕事の紹介もしていただけることを知りその日に登録しました。看護師の求人登録ということで、担当の方はとても親切にいろいろ相談に乗ってくださいました。

ハローワークにはたくさんの看護師求人が来るので、一番いいところを焦らず探してくださいね。と声をかけてもらえました。担当者への看護師求人の相談は他の職種の窓口とは別で設けられていた為待ち時間は少なく済みました。

ハローワークでの職探し以外にも担当者さんから電話で『こんな仕事がありますよ』と言う紹介もあったりました。


自宅に届く新聞の折り込み求人を毎週チェックしたりもしました。自分自身で求人広告以外の詳細を尋ねることは難しく、納得出来るものはありませんでした。


そこでインターネットで見つけた看護師専門の転職サイトに一度登録してみようと思いました。登録は初めてで全くどのようなものか想像出来ませんでしたが、まとめて転職サイト5社に登録してみました。

応募フォームに氏名・生年月日・住所・連絡先・資格の種類、希望の働き方・勤務地・終業時期、その他の希望条件を記入し、送信します。


登録完了メールがすぐに届きました。すべての転職サイトからではありませんが、自宅へ電話がかかってきた会社もありました。同時に担当者さんの紹介もありました。メールもしくは電話を介して、希望条件の詳細についての確認が済めば、お仕事紹介の始まりです。

定期的にお仕事の紹介が届きます。その都度真剣に病院情報をチェックし、インターネットでも直接検索をかけてその病院について情報収集を行いました。


お仕事紹介の際、すぐに返事を促されたりすることはありませんでした。しっかり検討し、お返事下さいと言う具合でした。もし他に詳細が必要であれば、質問してくださいね。と付け加えてくれたりもしました。

じっくり自分自身の気に入った病院を探すことが出来るかと思います。


紹介された求人を断る際には、どの条件が合わなかったからとはっきり担当者さんに伝えました。そうすることで、どんどん自分の希望の病院が絞れてくるのだと思います。求人情報は尽きることなくどんどん来ます。

なので、条件に近い病院が見つかれば、優先順位を付けてキープしてもらうことも出来ました。なかなか条件に合う病院が決まりませんでしたが、担当者のみなさんは常に真剣に取り組んでくれました。


ようやく条件に合った病院が2軒見つかり、実際に病院見学してみることになりました。見学の日程は担当者さんが間に入り私の都合のよい日で組んでいただけました。当日担当者さんの付き添いはありませんでしたが、聞いていた予定通りに病院見学が始まりました。

病院の事務所の方がお給料面など事務的なお話をしてくださり、総婦長さんが病院の概要紹介、引き続き院内見学が始まりました。初めての病院でとても緊張しましたが、総婦長さんの笑顔で緊張がほぐれました。


病院見学終了日の夜には自宅へ転職サイト担当者さんからの電話がありました。病院見学はどうでしたか、という内容でした。病院側は採用の意思があるということを伝えてくださいました。あとはこの病院見学を通して、就職の意思が固まった時点でお返事くださいと言ってくださいました。

2病院の中、1病院に決め担当者さんにメールで連絡しました。最後に電話で、採用が決定されましたので、入職手続き等直接病院で行ってください。と連絡がありました。後日病院を再訪問、入職書類を頂き正社員(常勤)としての就職が決まりました。


転職後の職場の様子、感想

最終的に自分自身で決めた転職先は私立の一般病院でした。診察科目は一般内科・消化器外科・整形外科・泌尿器科・耳鼻咽喉科と比較的小さい規模の病院です。老人保健施設での職歴のみの私にとって、職場の雰囲気は2の次でした。

まず、この病院でどんなことが学べるのかという点にしぼりました。とにかく病院での職務経験がほしかったのです。勤務先はICUに決めました。ICUで働く一部の看護師さんはOPE室・透析室も兼任出来るという私には嬉しいメリットがあったからでした。


先ずはICUでの業務をこなせるようになり、OPE室にも配属され、透析の技術も学ぶことが出来ました。

プリセプター制度はありませんでしたが、婦長を除く、主任以下の人間関係はとてもよかったので丁寧に一からしっかり指導していただけ満足出来きるものでした。


転職してから通勤時間が延び、残業の機会も増えましたが、苦痛を感じる程度ではありませんでした。基本給について、老人保健施設は27万円で、今回の病院は12万円という結果で以前より下がりましたが、各種手当等で月収としては8万円ほど増えました。年収としては、70万円ほど増えることになりました。


今回転職する人へのアドバイス

転職しようとするきっかけは色々あると思います。私のようにスキルアップを望む方、家庭の事情で転職を余儀なくされる方などです。

自分自身で膨大な数の病院から希望の条件に合った1つの病院を探すのはとても骨の折れることだと思います。その上、限界もあります。
現在ではインターネットが普及しいろいろな情報を簡単に得ることが出来るようになったので、それを利用しない手はないと思います。


看護師専用の転職サイトの数も多く、選択肢が増えるにつれ余計に混乱してしまうかもしれませんが、各サイトには特徴があると思うのである程度は絞り込めるかと思います。例えば、この分野に強いサイトだとか、この地域に強いサイトだとか様々です、それを有効に利用すればいいと思います。

転職サイトでは、希望条件を伝えるだけでそれに近い職場を紹介してもらえます。自分自身では直接聞きにくいお給料面の質問や交渉事も第三者(転職サイトの担当者さん)が入ることでスムーズに済むと思います。担当者さんは全ての希望条件を聞いてくださいますし、相談にも乗ってくれます。

分からないことは全て直接聞けるし、担当者さんからのアドバイスも受けれます。転職サイトに登録する際は不安がありましたが、担当者さんには何でも相談出来るんだと分かり、不安もなくなりました。


今回初めて転職サイトを利用してみて本当によかったと思います。なので、自分の条件をどんどん伝えてどんどん求人情報を受けとって自分に合った職場を見つけてほしいと思います。


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