(愛媛県 29歳 女性)
転職前はどんな仕事をしていたか
(写真はイメージです)
転職前の仕事は、私の卒業した看護学校は、公立学校という事もあり、どの学生にも国公立系の医療機関や、大学病院系の医療機関就職を勧める就職指導がありました。
県外からの入学であった私にも、そのような就職活動の指導があり、地元に帰る予定だったので、地元にある公立病院の就職試験を受けました。就職試験では、公務員試験と看護専門教科や面接などがあり、就職内定までに数カ月要しました。
内定確定後、総務より連絡があり、希望配属科を聴取されました。配属先は、それを検討すると言う事で、卒業年の4月1日に入職となりました。自分の希望が、救命救急センターの集中治療室を希望し、その希望が叶う形で就職できました。
愛媛県にある自治体の病院で、労働条件は身分が地方公務員で、月収18万円弱+諸手当でした。電子カルテの移行期にあった病院で、紙カルテと電子カルテを共有していました。
夜勤は、三交代制で一月に準夜勤4回、深夜勤4回の計8回で一回の夜勤手当ては5,000円弱でした。残業は、一日3時間程度で、日勤深夜の勤務の時は、日勤の記録や計画変更を夜勤帯に行う事もありました。入社自体は総勢40名程度でしょうか、救命の入社は3人、私以外の二人は、看護師経験者でした。
入職して1週間の集中研修があり、それを終了したら配属先への配置となりました。職場の年齢層は、40代、50代が主となるベテランぞろいで、30代が少なく、20代中ごろのスタッフと、中間層の看護師があまりいない印象でした。
プリセプター制をとっており、3人とも20代半ばのまだ新しい方の看護師が教育者としてつきました。病院全体での教育指導者も居て、その方たちがプリセプターフォローをしていました。教育環境は充実しており、それでも週に1回の新人研修を夏まで継続されました。
しかし、仕事はハードで、出勤は勤務開始の1時間前から情報収集、仕事は、定時で終わらず、18時頃まで行い、そして勉強会を毎日20時ごろまでして、それから毎日の記録や看護計画の見直しをしていると終わるのは、22時近くになる事も多々ありました。
新人看護師は、超過勤務を付けることが出来ず、緊急手術等で仕事が長引いても構わずサービス残業でした。8月ごろには、仕事のできるようになったからと、一日1時間程度の超過勤務は付けられるようになりました。
7月ごろより、夜勤のシャドー研修が始まり、日勤業務と夜勤業務を行うようになりました。三交代制で、日勤深夜が続く毎日で休む暇はありません。休日も一週間の振り返りやレポート課題が多く、日夜仕事のことしか考えられませんでした。
そうこうしていると、なんだか鬱傾向になり、メニエール病を発症しました。「あ、身体が悲鳴をあげている」と感じ、中間層や既婚者がほとんどいない実情は、仕方ないことだと感じ始めました。というか、家庭と仕事の両立は難しい職場とも感じました。
私はというと、翌年の結婚が決まっており、仕事を継続しながら家庭は無理だと判断しました。
人間関係的には、プリセプターさんは教育に必死で頑張ってくれたのですが、命の現場という事もあり、ものすごくピリピリしていて新人の私には恐怖と感じられる光景が多々ありました。
楽しく明るくやっていると感じたら、怒号のような時もあり、この人たちの本質はどこにあるのかと、人間の多重面に、何を信用して何を疑えば良いかと分からなくなる事もあり、対人恐怖的になりました。しかし、看護師としての基礎と一からを学べた職場でした。
多くの患者さんは、脳血管障害の超急性期、心筋梗塞発症、全身熱傷、高エネルギー外傷、急性腎不全や自殺企図や農薬誤飲、煙草誤飲等といった方が多く、小児から高齢者と幅広い年齢層の入室がありました。
大体、2週間程度でどの方もHCUやハイケア病棟に点称されることが多かったですが、受傷熱傷や交通外傷、脳損傷等の方はもう少し長い入室もありました。
何故転職しようと思ったか
新人教育中に、仕事のハードさや大変さ、日々の残業などを経験し、家庭を持つなら継続は難しいと判断していました。
新人看護師の残業だけではなく、経験豊富な看護師さんも毎日20時、21時と連日の超過勤務をしたり、夜勤後の記録や計画変更等をしていることを目の当たりにしていました。
そして、結婚相手が自治体職員で、自分の勤務地の管轄ではなく、結婚したらその地域への転居を余儀なくされます。
通いとなると、電車で2時間、車で1時間半程度かかり、電車の場合は、一時間に1本しかない田舎だから電車通勤は難しく、車では3交代で日勤や夜勤などをしていて通勤中に事故でもあったら危険なので難しいと判断しました。そこで、県内の自分が転居する地域にも系列病院があるので、結婚等の理由があれば、転勤が可能です。
しかし、転属先になる病院は、人間関係がとても評判が悪く、一緒に働いていた看護師さんたちも、その病院への転勤は正直したくないと言う意見を耳にすることがあり、転属希望を出すことはしませんでした。
そのような理由から、1年8カ月仕事をさせていただき、11月に結婚したのですが、切りが良いので同年の12月退職しました。
どんな転職活動をしましたか。
私の知っている転職活動方法は、そのとき、ハローワークでの求人検索程度しか知りませんでした。
または、新聞や折り込み広告、フリーペーパーの求人広告という方法を知っていましたが、これらは確実な求人方法を記載されていないことが多く、勤務時間や休暇、給与等を明記が無い場合が多い印象でした。
条件も分からず面接希望は出せないし、自分から条件を聞く勇気もありませんでした。よって、求人広告を利用した就職活動は断念しました。そこで、離職票を持ってハローワークへ行き、失業保険の手続きと同時に就職活動を開始しました。
結婚を期に、家庭との両立を出来る医療機関を希望しました。愛媛県の看護師求人数は多く、引く手数多といった様子でした。看護師の月給18万円+諸手当と言う医療機関が多いような感じでした。
そこで求人検索すると、脳外科急性期病院、整形外科専門病院、一般内科やクリニック系、介護施設などたくさんの医療機関がありました。そこで見かけたのが、友人のお姉さんが勤務している整形外科や回復期リハビリを取り扱う70床程度の民間個人病院でした。
待遇は、基本給19万円に、夜勤手当てが2人勤務で、リーダー9,500円、リーダーじゃない看護師7,500円で、ベテランさんがリーダーなので、私は7,500円です。経験年数が高い方がリーダーをする決まりがある為、私がリーダーをすることは、年齢的にも低い方で、就職したばかりで、ほぼ皆無と言えます。
月に4回程度の夜勤で、若い看護師で夜勤専従がしたい希望があれば、月に7回夜勤をする気があれば、常勤雇用で日勤勤務なしという勤務の仕方も出来ます。ある月は夜勤専従、異なる月は日勤と月4回の夜勤をすると、申し出て勤務を組んで貰う事が出来ます。
夜勤手当ても7回分入るので、収入を高くしたい時や連休を貰いたい時に、夜勤専従を希望する若手の看護師もいましたし、看護師長の方から夜勤専従してくれないかと打診されている看護師もいました。
病院としては、高齢者の大腿骨手術や手や指の手術を行ったり、周辺の公立病院や総合病院で、運動器疾患の手術をして、社会復帰の為のリハビリ入院、高齢者の医療療養型病床などのある病院でした。
友人にそこの評判を聞くと、先生は少し癖があるけど待遇も家庭の両立もし易そうとの情報を貰い、面接試験を受けることにしました。面接は、即日採用、翌週出勤ととんとん拍子に進みました。
転職後の職場の様子や感想
子育て世代も年配看護師もあらゆる年代が看護師として働き、男性看護師の数名いました。先生も、癖があると聞いていましたが、新しく入った私に厳しくするようなことはなく、アットホームな感じでした。
しかし、中小病院の特徴かもしれませんが、教育担当などはなく、時間に合わせて動いて覚えるといった感じでした。そして、外来診療部、病棟が一病棟と二病棟と分かれ、一病棟が急性期と一般病棟、二病棟が亜急性期と療養病床でした。
私は、一病棟に配属されました。そして、二週間目で夜勤に入り、その頃より手術室も経験するような様子で、業務をこなしながら仕事を習得していきました。ですが、救命にいた分、手術室や手術後管理の経験が活かせ、大変すぎたり、窮屈に感じることはありませんでした。
また、仕事も毎日定時で終了し、患者さんの夕食を配食したら終了なのですが、18時の定時前に職員がタイムカード前に並んでいる事もありました。
夜間は、2交代制だったので、朝までですが、トイレのナースコールや不眠のナースコールに対応するような感じで、仮眠は一人1時間、ベッドで休める環境でした。そして、その病院の習慣ですが、地元の医師会病院の看護学生を雇っていたことがあり、夜食を看護師間で全員分要するといった風習がありました。
自分も相手のパン、ジュース、お菓子、プリンやヨーグルト系を一品ずつ用意し、交換するといった暗黙の了解があり、別に人からもらわなくてもと思いながらその習慣に染まりました。特に問題はなく、家庭との両立が出来る仕事場です。
これから転職する方へのアドバイス
転職するときは、知人や友人等の情報をキャッチ来る事が大切だと思いました。目の付けているところがありのであれば、看護師をしていたらもしかしたら、友人や知人がそこの情報を持っているかもしれません。私自身、友人の情報を聞いて就職を決定したことを間違いではなかったと思います。
その人それぞれで言い分や感じ方は違いますが、参考までに聞いてみても良いと思います。この他の病院も検討したのですが、やはりそこの情報を持っている友人がいて、「そこは、辞めた方がいい」という意見の職場もあったので、参考になりました。
また、ハローワークは就職を斡旋する場であって、その職場の情報を教えてくれるようなことはありません。なので、誰か知っている人に聞いてみて、判断材料とするとよいと思います。
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