単身寮・女子寮のメリット・デメリット

看護師は、実家や自宅から通える範囲の病院、またはクリニックなどの医療施設で働いている人が多いですが、近隣に働きたい病院がなかったり、「この医療施設で働きたい」という強い気持ちがある人は、医療施設の寮に入寮して働いている看護師もいます。

これから遠方で看護師として働きたいと考えている人は、寮の利用を検討している人もいるかと思いますので、ここで看護師の寮について、細かくご紹介していきたいと思います。

看護師の単身寮・女子寮って？

大規模病院などの医療施設では、看護師の住居費負担軽減のために単身寮や女子寮を完備しているところも少なくありません。

寮のタイプも実にさまざまで、病院によって多くの違いがあります。単身寮の場合、病院がマンションやアパートを借り上げ、そこに看護師が入居して生活します。女子寮はその名の通り女子のみが借り上げの集合住宅に入居して生活する形を取っていることが多いです。

そのほか、借り上げ住宅ではないけれど、集合住宅の一室を病院が借りていて、そこに入居して生活するというケースもあります。

単身寮・女子寮のメリット

住居費における経済的負担がとても小さい

寮は病院で借り上げているため、自分で賃貸物件を借りることを考えると、敷金礼金がかからないという点で、まず大きく費用を軽減させることが可能です。

通常1人暮らし用の物件を借りる場合、敷金2ヶ月分、礼金2ヶ月分、仲介業者に支払う仲介手数料無料1ヶ月分、前家賃1ヶ月分の計6ヶ月分の費用が必要になります。

都市部の単身用物件の家賃が平均すると6万円前後といわれていますので、6ヶ月分用意するとなると36万円もの費用がかかるのです。寮を利用することで、この費用が削減できるのは大きいですよね。

加えて、寮を利用することで病院側が家賃の一部を負担してくれるため、毎月の家賃も少なくてすむというメリットがあります。

一例を挙げると、単身寮の場合借り上げマンションの一室で生活をする際に、本来の家賃が6万円前後だとしたら、2～3万円を病院側で負担してくれます。

女子寮になると、月の負担が1～2万円でよいという寮もあるようですので、これも住居費を節約するための大きなメリットだといえるでしょう。

通勤が楽な場所に寮が設置されていることが多い

単身寮や女子寮の多くは勤務する病院の近くに設置されていますので、通勤が非常に便利です。最短だと、病院と隣接していて徒歩1分で勤務地に到着するほど近いところもあるようですから、通勤に時間をかけたくないという人にはとても助かりますね。

そのほかの寮でも、基本的には病院に近い場所にあるので、勤務時間が長いフルタイムの看護師が、通勤時間を短くできるということは大きなメリットです。

単身寮・女子寮のデメリット

仕事モードが抜けない

借り上げ住宅だといってもやはり寮なので、両隣はもちろん、集合住宅すべての入居者が看護師なので、常に仕事の意識が抜けないという点は、デメリットだといえるかもしれません。

気の合う同期がいれば、一緒に食事をしたり、くつろいだりと楽しい共同生活を送れるかもしれませんが、先輩看護師や職場でコミュニケーションを取りにくい同僚が入居していた場合、顔を合わせる機会が多く憂鬱になる、という人もいます。

彼氏を寮に招く際など、常にチェックされているようで招きにくい、という声もあるようです。

入寮に条件があるケースも

フルタイムで勤務する看護師で、自宅や実家が遠方にあるという人は入寮が可能な場合が多いですが、パート勤務や日勤のみの看護師は入寮できないなど、入寮に条件が設けられているところもありますので、必ずしも寮を利用できるわけではない、という点はデメリットだといえるかもしれません。

寮つきの求人を探すには？

求人情報を掲載している医療施設が単身寮や女子寮を設けている場合、ホームページなどに寮があることを記載していることは多いですが、一つひとつの医療施設のホームページをチェックするのはなかなか大変です。

インターネットの求人サイトを利用すれば、寮がある病院に絞って求人情報を検索するなど、効率よく自分の求めている求人情報がチェックできます。

単身寮完備か、女子寮完備であるかなど、寮のタイプも細かく掲載されていますので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょう。