認定看護師の支援制度がある病院に転職しましょう！

看護師として働いている、または看護師を目指している人であれば皆さんご存知の『認定看護師』。看護師のスペシャリストを目指す人多くの人が認定看護師の道を進みたいと考えています。

とはいえ、認定看護師の資格を習得するにはかなりの時間とお金がかかるため、生活を考えると諦めざるを得ないという人が多いのも現実です。しかし最近では、看護師としてステップアップしたいという人を支さえるために、支援制度を設けている病院も増えてきました。

そこで、認定看護師の支援制度についてこちらでご紹介していきます。

認定看護師になるためにかかる費用

認定看護師になるには、当然ながら看護師免許を習得していることが前提になりますので、働きながら勉強して資格を習得できると考えていた人も多いのではないでしょうか。残念ながら、認定看護師の資格を取るためには、6ヶ月間の研修を受けなければならず、この間は仕事をすることができません。

仕事ができないことに加え、認定看護師の研修にはかなりの費用がかかります。主な内訳としては、入試検定料や入学金、授業料、実習費、認定審査費用、認定費用などがあり、これらを合計するとなんと約100万円もの費用がかかるのです。

さらに、研修機関はどこにでもあるというわけではありませんので、自宅から通える範囲に研修機関がない場合は、半年間研修機関の近くに引っ越して、そこで生活しながら勉強しなければならない可能性もありますので、そうなると引越し費用や生活費などが費用として加算されます。

さらに実習施設が遠方の場合は宿泊費用や交通費がかかりますし、研修費用には必要な文献やテキスト代は含まれていないため、それらの費用も考えなければなりません。

これらを合計すると、約300万円の費用が必要な場合があり、この費用が捻出できずに認定看護師への道を諦める人も少なくないようです。

認定看護師になるための支援制度って？

前述したように、認定看護師になるためには金銭的な部分で大きな負担がかかってしまうのですが、そのために有能な看護師がキャリアアップできないという悪循環を解消すべく、一部の病院では認定看護師を目指す人に向けた支援制度を設けています。

支援内容は病院によって異なり、ある病院では研修機関中である6ヶ月間の給料を、働いていなくても支給するという制度を設けています。

給料には交通費や残業手当などは含まれないため、これまで残業が多かった看護師は手取り収入が少なくなりますが、それでも働いていない間も給料が支払われるというのは非常に助かりますね。

また別の病院では、認定看護師を目指すために必要な最大300万円の費用を交付する、または無利息で貸し出すという支援制度を設けています。給料は支払われませんが、生活費をなんとか貯蓄しておく、もしくは家族と相談して節約することで、認定看護師へ向けての勉強が可能になるのはありがたいです。

これらの制度は非常にありがたく、認定看護師を目指すならぜひ利用したいところですが、やはり誰でもすぐに利用できるというわけではなく、支援制度にはいろいろな条件が設けられています。

ひとつは、病院長や所属部長の推薦が必要であるということ。認定看護師になる素質があるかなどの点を、院長や所属部長に審査され、その資格があると認められた看護師のみ支援制度を利用できます。

次に病院側で設定している利用条件で多いのが、認定看護師の資格取得後は、最低でも数年間は辞めずに支援を受けた病院で働く、というものです。

これは、大きな支援を受けるのですから当然といえば当然の条件のように思いますが、今後の自分の方向性が明確になっている看護師はある程度の「縛り」を受けることになりますので、十分に検討した上で支援制度を利用する必要があります。

そして注意したいのが、病院によって支援する形はさまざまである上に、交付される金額によっても差があるという点です。

支援制度の利用を希望する看護師の条件や環境によって、病院が交付してくれる金額が異なる可能性もありますので、その点もしっかり考慮した上で、認定看護師への道を計画しなければなりません。

支援制度がある病院を探すには？

真剣に認定看護師への道を検討している看護師は、支援制度を設けている病院に転職するのも近道のひとつです。

支援制度については、それぞれの病院がホームページなどで詳細を記載していますが、支援制度を利用でき、かつ自分が働きやすい病院を探すのであれば、インターネットの求人サイトを利用してみるとよいでしょう。

看護師に特化した求人サイトもあり、希望する条件を絞って求人情報を検索する機能などが充実していますので、自分に合う全国の病院の求人情報を効率よく探すことが可能です。